「俺、これから部活だから、よろしくな」 「えっ、でも、私、字下手だし……」 私が慌てると、片岡君は私に顔を近づけてきた。 「手伝いたいって言ったのは、歩美だろ?」 「あ、うん、そうだったね。 ……わかった」 そうだ。 自分でそう言ったんだ。 「あさってまででいいから」 そう言うと、片岡君は笑顔を残して教室を出て行ってしまった。