翌週の月曜日。 片岡君は一日中、一生懸命ノートに何かを書いていた。 机に覆いかぶさるようにして、 ときどき宙を見すえて難しい顔をしている。 いつもならケータイゲームで遊んでいる休み時間も、ケータイを出すそぶりさえ見せなかった。 試験前でもないのに勉強? 不思議に思いながらも、私は邪魔しないようにしていた。