「あ、えっと、それは……」 口ごもった片岡君に私はたたみかけた。 「私も何か片岡君に役に立ちたいの!」 すると、片岡君はちょっと困ったように微笑んだ。 「役に立ってる」 「え?」 「歩美はちゃんと役に立ってる。 歩美のおかげで、すごく助かってる」 「そう、なの? でも、私……」 「選挙が終わるまで、まだあと1週間ある。 それまで、一緒に戦ってくれるか?」