「待ってたんだ、歩美。 実はちょっと、おまえに話があってさ。 つってもここじゃなんだから、ちょっと付き合え」 えっ? えええっ?? なにがなにやらわからないまま、私は片岡君に肩を抱かれて生徒会室前の廊下を通り過ぎた。 真崎君は無言で私たちを見送っていた。 航君と森先生は後ろだからどんな表情をしているのかわからない。 でも、背中に痛いほど視線を感じる。