「歩美……」


凛子が肩を抱いてハンカチを貸してくれた。


私はそのハンカチに顔をうずめた。


恥ずかしい。


悲しい。


悔しい。


いろんな感情がせめぎあって、涙が止まらなかった。



きっと大勢の男子にからかわれる。

さっきみたいなことが、今日一日、いやきっと、明日もあさっても続くんだ。


怖い。

どうしよう――