「掲示板の書き込みは、パソコンからだってことだけはわかったけど、誰かはわからない。 歩美のところに送られて来ていたメールも、フリーメールアドレスだった」 「卑怯なやり方ね!」 その時、教室の扉のあたりが騒がしくなって、私は名前を呼ばれた。 「姫島歩美って、どの子~?」 見ると、知らない男子が数名。 金髪だったり、ピアスしてたり、シャツの前を大きくはだけてたり。 いかにもって感じの集団だった。 「なにあれ、3年じゃない?」 凛子がにらむと、片岡君が出て行った。