「あれはちがうの。 全然そんなんじゃないからっ」 あの時は選挙を手伝って欲しいって言われただけなんだけど、 今、真崎君にその話題はちょっとね…… すると、真崎君はまたまた突拍子もないことを言い出した。 「そっか。 おかしいなとは思ったんだ。 姫島さんには菅井君がいるもんね」 「えっ!? 航君?」 「うん。 彼と付き合ってるんでしょ?」 「えーーーっ! ちがうよ、それもちがう。 航君はただの幼なじみだよ!」