部活に出るみんなと別れ、私はハムにえさをやった後、一人、昇降口に向かった。 2年の下駄箱に行くと、先に靴を出していた男子が私を見た。 「あ……」 「あ、真崎君! ……ひさしぶり、だね」 生徒会長の真崎君だった。 クラスが変わってから話をするのは初めてで。 しかも、今、私は片岡君の選挙の手伝いをしているから、 なんとなく、ぎこちない挨拶になった。