すぐ隣の生徒会室の扉の前で、背の高い男子が背を丸めて中をのぞきこんでいたからだ。 だ、だれ? 何してるの? しかし、その不審人物の後ろ姿に私は見覚えがあった。 明るい茶髪、長い手足。 背後からでもわかる鍛えられた体。 これって…… 「か、片岡(カタオカ)君?」