「…治ったか?」
「…微妙に青かかってる」


そう勇瑠くんが言うと、またうずくまった。


「なんでうずくまるの?」
「知らね…」
「見られたくねぇから…」


そう言って顔を上げた。


「ただ、それだけ。青い目なんてしてたら誰もが退くだろ。コンタクトならまだしも…。俺には、この目を活かせないよ…。」


そう嘆くと、ゆっくりと立ち上がり屋上を出ていった。