私は、今日の授業が一通り終わると屋上に向かった。


ーガチャン


ドアを開けると、秋から冬に変わる涼しい風が私を包んだ。


「お…約束守った。」
「…京介と勇瑠くん?」
「ちゎ。」


私は、二人の前に座った。


「ん…口止めされてるんだけどさ…言うよ。誰にも言うんじゃねぇよ?」
「…うん」
「実は、俺と京介さんは、美桜さんと麗奈さんを守るために高校生活をもう一度送ってるんです…ヒロさんと漣さんに頼まれたんですけど…」
「一応、俺は大翔や連翔と同い年。」
「俺は二歳下です。」
「まぁ…お前の辛さは受け止めたよ…」