二度と歩まないと決めた道。
二度と染まらないと決めた道。

でも、そんな願いは儚く散るんだ。


「ヒロ…」


教室を後にした俺は連翔から声をかけられた。


「美桜ちゃんって…お前が高校の時に助けた小学生なんじゃ…」


─────
この姿をすると眩しいくらいの美桜の笑顔が浮かんでくる。
それは、小学生のお前。


「あぁ…」
「…お前は美桜ちゃんといろ」
「ざけんな!!」


ーバン


俺は連翔を睨んだ。


───俺の過去

レンは巻き添えを食らっただけ。
秦は俺に付いてくと言ってくれた奴。