私はそれから一時間、大翔の話を聞いていた。


「何泣いてんだよ…」
「…」


なんか分からないけど辛くなった。
ヤンキーの道を深く知る度に大事な友達以上の連翔さんを傷付けて行く事が一番辛かったと…過去につけた入れ墨もその辛さを無くす為に着けたが今となっては消えない傷でカッコ悪いと今日の今まで思っていたと…。


「でも、これで終わりなんてなったら怖くてさ…美桜には言えなかった。」
「終わりなんてないもん!」


うん、終わりなんてない。

「アハハ、襲っちゃうよ〜」
「…」
「お〜い、マジで襲っちゃうよ?」
「…」