「訴えるよ」
「どうぞ。どうせ、僕は無罪だから。」


普通に答える大翔と顔がひきつる日野くん。


「…」


日野くんは何も言わずに私から離れて行った。


「…怪我はありませんか?」
「ないけど…どうして無罪って分かるの?」
「…知らなかったっけ?俺って、銃の免許持ってるし、今の正当防衛だし、僕警官だし。」
「………」


何?警官?
は?


「美桜ちゃーん?血が出てる。」


私の喉を指差すと傷口って舐めると治るんだよ?とか言って舐められた。


「ん…この…変態教師兼変態モデル兼変態執事兼変態警察官!!」


ーバシッ


「残念」


私の拳は大翔の右手に上手く収まった。
真剣な顔をして私を見つめる大翔。
そして、私に言った一言は…


「甘く見ないでね?俺の事。」


って裏がありそうな笑みを浮かべて校舎へ戻って行った。