「モデル辞めます。」
「は?」


私には、理解が出来なかった。
昨日まで連翔さんとカメラの前に出てたのに…。


「何でよ!!」
「美桜のため」
「…」
「モデルなんかするな。天王寺の長女なんてバレたら命がアブネェよ。」


私の事を思ってる大翔。


「…私がやらなきゃ辞めない?」
「…まぁ」


スラッとした背に教師には見えない顔。
どっかのホストじゃないかって思ったりもする。


「じゃ、やんない」
「じゃ、辞めない。」


そう言って大翔は私の隣に座った。
フアって香水の匂いがする所も好きなんだ…。