「大翔〜」
小さい頃から今の今まで俺は、ずっと大翔の横を歩いてきた。
大翔はイケメンで頭が良くて、男女問わず大翔を尊敬している。
勿論俺も。
幼馴染みなんてモノが間に無かったら関わることすら無かった。
「お…連か…はよ」
「大翔はいつも静かだな…」
「目立ちたくねぇ」
高校生の大翔は見た目チャラ男な感じだった。
それでも女子は腐るほど寄ってくるんだ。
「んだよ…」
「何で可愛い子でも振っちゃうワケ？」
俺の彼女である楠 香帆が大翔に話しかけた。
「興味ねぇし」
「婚約者ってそんなに可愛いの？ってか、まだ幼稚園生でしょ!?」
「…」
