さっきまでの明るさは消え、まるで、大切な物を無くしたかのようなオーラを出している。


「…似てる」
「誰にですか?」


俺に首を傾げる大翔君のオデコを突っついた。


「俺と美海と」
「十和さんと?」


話してるうちにレストランに着いた。


「どんな感じだったんですか?」


興味津々と体を乗り出して俺に訪ねてきた。


「…ほったらかし」
「は?」
「美海を相手になんてしなかった。つまり、ほったらかし。メールもしない、電話もしない。でも、美海は傍にいてくれた。けど…」
「けど?」


それも束の間だった。