連翔さんは私の頭を撫でて笑った。


「良かった…美桜ちゃんは、まだ大翔が好きなんだね?」
「うん…大翔に会いたい…」


熱があるからなのか意識も朦朧としてきた私を連翔さんは腕の中に引き寄せた。


「麗奈が、美桜ちゃんが泣いてたらギュってしてあげてって、してあげないとブッ殺すって…」


笑いながら話す連翔さんは思いっ切り抱き締めてくれた。


「大翔…」


連翔さんは携帯を取り出した。


「…もしもし?暇?アハハ〜。暇じゃないんだ。一応仕事中?あ、妄想中か。…いや、あのね…子猫がお腹空いてるって…かなり空いてるみたいなのよ…だから、お前が飯だって。」