「ってか…気付いてると思った」

「気付くわけないでしょ!!」


普通気付くし。

だって、桜庭なんて名字あんまりいないだろ?

俺は、桜庭 大翔。

桜庭家を継ぐなんて、俺のプライドが許せない。

美桜様の会社を乗っとりたいのが俺。

まぁ…時期社長は確定何だけどな?

…美桜は、俺のタイプだから…ってか、一目惚れで結婚したいと思った。


「ねぇ…み・お?」

「…」

「おい」

「…」


美桜お嬢様は俺の横からどんどん遠ざかっていく。

「…俺を何様だと思ってる?」

「…」

「逃げようだなんて考えてんじゃねぇよ?美桜…」