京介は、つっかえながら俺に最後まで話してくれた。

今日、二人が会うと知って感情的になりかけた事も、全て。

もし、俺が京介の立場で美桜が連翔や京介に気が合ったとしたら…きっと俺は後先考えず感情的になったかもしれない。
無理矢理俺を好きになるように仕向けようとしたかもしれない。
その事を、京介はしなかった。
友達って言い聞かせて、それを止めた。
きっと、今は泣きたくてしょうがないと思う。


「大翔…俺は、バカなのかな?麗奈を奪えば良いのかな?連翔に意地悪して麗奈が嫌いになるようにするのが普通なのか?…出来ないんだよ…俺は!」