「カッコいい」
「自分で言うな」


確かにそうかも知れない。
けど、自分をカッコいいと思えるのは、好きだと思えるのは、俺を仲間にしてくれた連翔や大翔…俺を見てこの道を歩もうと決心して味方でいてくれている勇瑠や勇瑠の彼女の実希や俺を見習ってくれている秦のおかげかもしれない。
そして…俺を最後まで信じてくれた絵梨のおかげだ


「行くか…絵梨の恨みを…。」
「…乗れよ。」


俺は連翔のバイクの後ろに乗った。


「死の覚悟用意。」
「絵梨のためなら。」
「フッ…最後に一言」
「生きてやる。連翔は?」
「…死ぬ間際に叫んでやる。」
「ほほぉ〜。じゃ」


連翔はバイクの音を最大にして里山家に突進した。