“京介っ…助けて…"

“京介!!!!”


「っ…」


『終わりにしようと思う。お前が気の済むまで荒れてこい。人だけは殺すな。絵梨が泣くからな。』


学校を抜け出した俺は一人で里山家のアジとにいる。
忘れもしない5年前と何一つ変わらない家。


「京介」
「連翔」
「…大翔が心配だからついてけだと。…お前、かなりキレてるな…」
「あ?」
「初めて知った…お前、目の色何色に変えられんの?」
「は?俺は青だけだよ」
「今の色は?」
「…は?」
「赤なんだけど?」


俺は連翔が投げてきた鏡を見た。
それは自分でも見たことが無いくらいの目だった。
真っ赤になっている目。
青の時より腹が立つと真っ赤になると言う事を自分でも初めて知った。