「まぁ…行くぞ。」


一応、教師も警官も執事も全部、紗季が言う前に辞めた。
正直、これが解決したら元に戻ろうとは思うが、美桜の学校じゃない別の学校に…いや、でもな…


「大翔!」


俺の後ろで涙目になりながら俺を呼ぶ愛しい人。


「何で…何で、執事も教師も辞めたの?」
「…脅される前に辞めとけば誰にも害は無いと思ってさ…髪を茶髪にしたのも俺が今でも天空を名乗らせるため。それに皆、あの時のようにしたのもその為。学校にも天王寺家にも迷惑はかけたくなかったし。この事さえ終われば元に戻るよ。勿論、美桜の近くにだって要られるしな。勇瑠も実希ちゃんといれるし、連翔も元に戻る。」