「ぼく、碧ちゃんの
お嫁さんになる!」

は?って顔して
あたしは言った。

「お嫁さんになれるのは、
女の子だけだよ」

「じゃあさ、碧ちゃんが、
ぼくのお嫁さんになってよ」

「どーゆー意味?」

意味なんて理解できてた。
でも確かめたくて。

そしたらあなたは
いつもの笑顔で答えてくれた。
「大人になったら結婚しよっ」
「…うんっ約束ね」

玲はあたしのほっぺに
キスしてくれて。

玲があたしの初恋。

ねえ、玲。

この頃から運命は、
決まってたのかな。