十分な高さがなかったためか、空中で身体をよじってみたものの、着地に失敗した。 横腹から床にペコンと落ちた。 「にゃ、にゃにゃ?」 (な、なんだ?) びっくりして身体が動かない。 「にゃ……」 (ま、まさか) 片瀬ちゃんを見上げる。 「にゃ!」 (うぇぇ?) 片瀬ちゃんの顔には、可憐のかの字も見当たらなかった。 鬼のような形相でオレを見下ろしていた。