渡り廊下から見て、左から二番目がわたしのクラス。 「っ!」 一瞬目を疑ったが…間違いない。 廊下の壁に、生徒会長矢野千秋が寄り掛かっていたのだ。 腕組んでる…しかもすごく不機嫌そうに。 無理も無い…会長を一目見ようと甲高い声を上げた女子たちが、群がっていたのだ。 っ!…朝から最悪だ。 いっそ、このまま帰ってしまおうかな。