『スキ』

こんなに、手大きかったんだ。


あんなに小さかった光が自分ょりずっと大きくなって、頬が緩んだ。


『光…あのね、あたし好きな物はスキといつも言ってたよね?


あたし…―


ずっとそうやって過去を消そうとしたの。


スキと言う事で過去を消そうとしたの…―


なんでだか分かる?』


「…あぁ、姉貴の事か。」


過去に遡る。