『…どうして、悲しそうですか?』 声が震える。 「…悲しそうに、見える?」 「目が〜真っ赤です。それにー」 「心がくるしそう…です」 私は、無意識のうちに 走り出した。 後ろから呼ぶルイの声も 聞こえないほどに。