僕の我慢はいつまで続くだろう。

白いタキシードに身を包み、僕はそんな事を思う。

隣には純白のウエディングドレスを着た妖精が少し緊張して立っている。

僕等の背後には泣き出すお袋に、多分その背中をさする親父。

内田院長は綺麗に涙を流しているのだろう。

親戚一同が居る筈なのだが、聞こえてくるのはお袋の泣き声。

神父は長々と色々な事を言っている。

その声は教会内に響いていた。

僕等だけの為に響いていると思うと、何の意味も無い様な言葉も心地良く感じられる。

立っている足がじわじわと痛くなってきた。

僕が言葉を発するまで少々時間がある。

僕はコレクションたちの事を考えた。

もう扉は壁となって地下室は封印された。

壁を壊さない限り入る事は出来ない。

次に僕を興奮させるものは何だろうか。