食器の片付けを済ませ、赤ワインを飲みながら少し休憩。

「あ、明日熱帯魚ショップに行こうと思ってるんだけど」

栞は口の中で転がしていた赤ワインを飲み込み、

「いいよん」

ほろ酔いで答えた。

「餌が無くなりそうで。ついでに新しい熱帯魚を買おうかなぁって」

僕は赤ワインを口に含む。

「私が選んでもいい!?」

目を輝かせて聞く。

「もちろん」

最初からそのつもりでいたのだから。

赤ワインのビンが空になったので、別々にシャワーを浴びてベッドに入った。

今夜は何だか栞が欲しくて欲しくてたまらない。

小山るうの所為か今夜の僕は、いつも以上に栞を求めている。

今夜は長くなりそうだ。

ニヤリと唇が吊り上る。