太陽の光が十分過ぎるほど当たっている僕のオフィス。

書類が高く積まれた窓辺にある僕のデスク。

「おはようございます、目黒先生」

ノックをして入って来たには看護婦の櫻井舞(サクライマイ)。

とても礼儀正しい子だ。

「おはよう、櫻井さん」

僕が優しく微笑むと、櫻井舞は頬を赤らめた。

櫻井舞は僕より背は低いが他の看護婦と比べると少々高い。

だから細身の彼女はモデルの様にとても美しい。

だが頬を赤らめる時だけは美しいと言うよりも、可愛らしいと言う方が合っている。

「いい天気ですね」

僕の背中で広がる青空を見てニッコリと笑う櫻井舞。

雲のように白い、丈の短い白衣から露出する脚は本当に美しい。

いつか僕の地下室に招待したいと思う。



櫻井舞がオフィスを出るのを見送ったあと、デスクに積まれた書類に目を通す。

午前中に一件、午後には三件の手術が予定されている。

今日は2日ぶりの手術なので、とても楽しみだ。



このオフィスは僕の癒しの空間の一つ。

日当たりが良く、大きな窓からの眺めも最高。

縦・奥行き50㎝、横3mの水槽には色鮮やかな熱帯魚たちが泳ぎ回っている。

まるで水族館のようだ。