今日は一日中、病院内の美女たちを観察して漸く決まった次のターゲット。

・・・櫻井舞。

いつも僕のアシスタントとして働いている姿。

今日も手術の時の真剣な眼差し。

改めて思う…美しい。

地下室に招待するのはいつがいいか。

昨夜大橋美鈴をコレクションしたばかりなので、少し早い気もするが、まぁいいだろう。

「何ニヤニヤしてんだよ」

廊下を歩いていると後ろから頭を軽く叩かれた。

「イタッ…お前か」

僕を叩いた人物、同僚の大川大輔(オオカワダイスケ)。

「舞ちゃんに告られたのかぁ?」

ヒューヒューと僕をからかう。

サラサラとした短い黒髪で見た目は爽やかなのだが、内面は女タラシな男。

「何で櫻井さんなんだよ?」

右腕を突っつく大川大輔の手を抑え聞く。

「舞ちゃんは修のこと好きみたいだぜ?噂になってんの知らないの!?」

初耳だった。

今、僕の頭の中は猛スピードで計画を練っていた。

「彼女いないんだから付き合っちゃえば?」

僕には栞がいますから、ご心配無く。

その言葉は喉まで来て、来た道を戻って行った。

大川大輔と別れ、オフィスに向かいながら櫻井舞のことを考える。