病気の詳細を聞いている林田真矢は僕の目を見ているが、多分彼女の瞳に僕の顔は映っていないだろう。
それほど顔が青ざめ、気を失っている様にさえ見えた。
「安心して下さい。この病気には大きく分けて4つの治療法があります」
「じゃぁ私は助かるんですね!?」
結局、林田真矢は治療法をする事になった。
午後の診察を終え、栞との食事の約束をして帰宅した。
今夜は大橋美鈴を僕の作品にする予定だったが、立て続けに断る事になるので食事に行く事にしたのだ。
20時に迎えに行く事になっているので、帰宅して直ぐに家を出た。
栞のマンションは僕の家から車で渋滞していなければ15分で着く。
しかし渋滞気味で栞のマンションまで20分かかった。



