家に着くと、地下室へ急いだ。

地下に下りると四方を硝子で囲まれた部屋で森岡静菜は歩き回っていた。

僕は硝子張りの部屋に入る。

「いつまでココに閉じ込めているつもり?」

森岡静菜は腰に手を当て上からものを言う。

「もう少しでココから出してあげます」

僕は優しく微笑む。

「えっ?!」

森岡静菜は警戒の表情を浮かべる。

僕は一歩近づく。

森岡静菜は一歩後ろに下がる。

僕は一歩また近づく。

森岡静菜は鎖が足首に絡まり尻餅をついた。

「いやっ!!来ないでッ」

恐怖で顔が歪んだ森岡静菜をうつ伏せに押し倒し、背中に5㎝の縫い針を突き刺す。

「イタッ!!」

背中から針を抜き、森岡静菜の上から降りる。

「うっ・・・はぁっ・・・はぁっ・・・・・・」

胸を押さえ荒々しく酸素を取り込んでいる。

「く・・・苦しい・・・・・・」

そんな姿を眺め、僕の唇は上に歪んだ。

あと30分?1時間?

どれだけもつか判らない。

まぁ、食事を終えた頃に来てみるか・・・。