……やっぱり……雅樹くんってモテるんだ……。




そう思ったら無性に悲しくなってきた。



けど、何でなのかが分からない。



あたしは走って来た疲れも忘れて、しょぼんと
しながら自分の席へと着いた。




けど、視線はずっと雅樹くんとその周りにいる
女子に向いている。




…ねぇ、どうしてこんなに悲しいの?



どうしてこんなに苦しいの?



この気持ちの名前は…何――――?