「ひどい顔。」

恵子に会ってすぐに言われた言葉。

「恵子しゃん!」

今にも泣きそうな顔してるだろう。


あれから一つも響から連絡がこない…

「気が済むまであたしの部屋に居ればいいわよ。」

「ありがとうございます。」

恵子の部屋に向かった。


「晩御飯、どうする?何か食べたいのもある?」

恵子が冷蔵庫の中を見て言った。

「オムライスがいい」

「茜も手伝ってよ。」

「わかってるよ」

泊めてもらってる身分ですからね


ケータイを何度確認してもメール一つも来ていない…

響どうしてるのかな…


恵子と食材を買いに近所のスーパーへ

「そんなに気になるならメールすればいいのに」

何度もケータイを開け閉めしているあたしにしびれを切らしたように言った。

「ダメなの!」

「意地はるのもほどほどにしときなさいよ。」

「うん…」

恵子はそれ以上深く聞いてこなかった。





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