翌朝と言っても12時近く。

「客がきてるんだ!」

響の怒鳴る声で目が覚めた。

「客って女?」

この声は…


その人が響を押し退けて玄関から人が入ってくる。

イヤだ…会いたくない

慌てて響の寝室に入った。

「客いねぇじゃん」

ドアの向こうから声がする。

この声、大雅だ…なんで来たの?

「もういいだろ?帰れよ」

響、怒ってる。





ヤバい!部屋にあたしの荷物が…

「これ女のバックじゃん」

時すでに遅し…

「勝手に触るな!」

ドサッと何かものが落ちる音がした。

「響、何すんだよ!?」

「なんでもいいだろ?」

落ち着いた響の声

「昨日の合コンにいた俺らの高校の同級生とか言う女の子」

あたしのことだよね?もしかして、大雅あたしのこと思い出した?

「茜のことか?」

「うん、その子のこと思い出したよ。」

「何を思い出したんだよ?」

「バスケ部のマネージャーでお前が好きだった子だろ?」

誰があたしのことを好きだって?



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