「あたしは何番目?」
囲っている女の子が大雅に甘ったるい声で聞く。
「3番目かな?」
優しい笑顔でそう答える大雅…
あたしの心の中で何かが崩れた
「大雅、別れよう!」
あたしは抱きしめてくれていた大雅を押して、そう言った。
教室中がざわついた…
「はぁ?何言ってんの?1番目なんだよ?」
あたしを睨みつける大雅
「あたし以外にも彼女いるんでしょ?」
「だっていつも同じ女の子だったら飽きるし」
動揺してない大雅を叩きたくなった…それを止めてくれたのは
「茜、大雅。もうその辺にしとけよ。」
響だった。
「もういいよ。面倒臭い女、嫌いだから…茜が望んだように別れる。それでいいだろ?」
大雅がため息をついて、あたしの顔を見ようとせず外ばっかりを見ながら言った。
「茜ももういいか?」
響の落ち着いた声が耳に響いた。
「いいよ。」
なんか負けた感じがして、悔しい!
今にも泣きそうだけど、必死に我慢した。
すぐに部員たちに伝わって、大雅はますます部活に来なくなった…
響はあたしを励ましてくれた…
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