俺は彼女の前まできた。

目の前で見る彼女は、どこか自分に似ていると思った。




そして、彼女はため息をつき柵を乗り越えて俺の前に立った。




「あんた、何なの?」


俺は黙ったままだった。



「聞いてんの?人の邪魔しといて、黙るなんて卑怯よ」

彼女はそうゆうと近くにあった鞄を手にとり屋上を去っていった。







取り残された俺は、その場に立ち尽くしていた。