ありがとうを…キミに。

次の日、昨日のことを翔平に話した。


「へぇ~」

翔平は、あまり興味がないのか抜けた返事をした。

「へぇ~じゃねぇよ。こっちは、真剣なんだよ」









「そんなことも分かんないの?矢野柚流くん?」


声のした方を見ると、雅が立っていた。そして、翔平に「よって」と一言いうと翔平の隣りに座った。

俺の前に座ると、俺の顔をジッとみると微笑んだ。





「柚流くん、まさかほんとにその子の気持ち気づいてないの?」


「気持ち?」


「柚流くんって、鈍感?それともただのバカ~?」

雅は笑っていた。






「おい、おまえ何なんだよ」

横にいた翔平が、やっと口を開いた。