大は歩き始めた。 「大!!ありがとう。」 あたしは叫んだ。 「おう!!元気でな。」 そう言いながら右手を挙げた。 大の声は震えていた。 あたしは大と別れた。 大はあたしにいろんな事を 教えてくれた。 ありがとう。大。 ありがとう。 大が見えなくなるまで心の中で 「ありがとう」を呟いた。