もういかなきゃ。 「そんじゃあな。元気でな。」 「瑛太もね。歌手になってね。 一番のファンになるからね。」 「おう!まかしとけ!!」 2人とも泣かなかった。 車を降り、手を振る。 瑛太も手を振る。 あたしは瑛太の車が見えなくなるまで 手を振り続けた。 いつかのあたしみたいに…。 そして溢れるものはやっぱり涙。