それ以上なにも瑛太は好きな人の話を しなかった。 それ以降好きな人の話になることは なかった。 何カ月たった。 瑛太とはいつもどうりに過ごしている。 ある日瑛太からいきなり言われた。 「俺さ歌手になりたいんだよね。」 びっくりしたあたしは持っていた鉛筆を落とした。 「一回親に言ったんだけど馬鹿にされてさー、 それから人にいえなかったんだけど、 お前には言っても馬鹿にされないと思ったんだよね。」 続けてこう言う。 「だってさお前俺の親友だもん。」