だとしたらオレは―――
―――…征に…何と言えばいいのか。
ありがとう?
面倒かけて悪い?
いや、違う、な。
たぶん―――
「捨てろよ。
もう、いらねぇから」
遥とのことは、もう、終ったことだと。
その証拠に、オレは過去を“捨て去る”と。
そして、オレの未来にも、もう、遥は“いらない”と。
そう征に告げるつもりで、
「もう一度言う」
オレは口を開いた。
「捨てろよ。
もう、いらねぇから」
その瞬間、征の指を離れたネックレスと指輪はそのまま落下し、カシャン……小さな小さな音を…たてた。
―――…征に…何と言えばいいのか。
ありがとう?
面倒かけて悪い?
いや、違う、な。
たぶん―――
「捨てろよ。
もう、いらねぇから」
遥とのことは、もう、終ったことだと。
その証拠に、オレは過去を“捨て去る”と。
そして、オレの未来にも、もう、遥は“いらない”と。
そう征に告げるつもりで、
「もう一度言う」
オレは口を開いた。
「捨てろよ。
もう、いらねぇから」
その瞬間、征の指を離れたネックレスと指輪はそのまま落下し、カシャン……小さな小さな音を…たてた。

