“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】




病室を包み込む、長い長い沈黙。


それを破ったのは・・・




「好きな子かばってケガするのも、悪くないね。
役得?」



茶化したような
悪ふざけしたような
征の言葉で



オレは長くフーっと息を吐き出し、目の前で、ただ俯く遥に言った。




「わかった。
もう、いいよ」