病室を包み込む、長い長い沈黙。 それを破ったのは・・・ 「好きな子かばってケガするのも、悪くないね。 役得?」 茶化したような 悪ふざけしたような 征の言葉で オレは長くフーっと息を吐き出し、目の前で、ただ俯く遥に言った。 「わかった。 もう、いいよ」