“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】

「将来遥にこれを渡してプロポーズしようと思って、このビーズの指輪を作ったときから、ずっとずっと――…
オレの気持ちは変わってないよ。
このセリフは遥にしか言わないって決めてたんだ」


あたしの左手を自分の手のひらの上に乗せながらそう言うと、凌は大きく息を吸って――…


「遥。
オレと結婚してください」


うやうやしく頭を下げた。


汚れちゃうのも気にせず、片ひざを地面について。


うやうやしく。


王子様がお姫様に言うように。


あたしに告げた。


「オレの隣は、これまでもこれからも――…。
遥しか、考えられねぇよ」