“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】

凌が茶色く変色した紙を持って絶句する。


「あ―…
あ…あたし、そんなこと書いてた?
やだ…
恥ずかしいっ…」


あわあわと慌てて、凌の手から5歳のときに埋めたっていう手紙を奪回する。


「えっとね…
あのね…」


その手紙を振り回しながら、恥ずかしすぎて、言い訳なんか始めようとしたあたしの手首を凌が掴む。


「遥、オレ、マジだから。
真剣に聞いて?」


その声は――…いつもの凌よりもさらに凛としていた。