“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】

でも凌は――…


あたしの告白を静かに聞いていたけど、あたしの告白が終わった時点であたしをチラリと一瞥し、


「わかった。
好きにしろ」


ほんの数メートル先で、そう唇を動かした。


眉間にしわを寄せたその顔は、あたしの嘘っぱちなんか気づいてるって顔で、だからと言って、それにのっかって、アメリカに留学しようなんて考えは毛頭ないことを表していて――…


「凌…」


そんなあたしの呼びかけにも、今度は反応すらしないで舞台袖に引き返した。


その背中は冷たくて。