“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】

凌を大事にしたいのに。


でも、同時に凌を失うのも怖くて。


結局あたしは、凌よりも自分自身がかわいくて。


凌が留学を止めた理由なんて、凌に聞くことすらできなかった。


でも罪悪感とかいろいろな思いが複雑に絡まって、あたしは日に日にうまく笑えなくなっていった。


凌の前ではなるべく、凌の胸に顔を押付けて甘えるフリをしていたから、何とか気づかれずにすんだと思う。


だから誰にも気づかれないと思ったのに――…


そんなあたしの変化に気づいたのは。


あたしがうまく笑えなくなったことにいち早く気づいたのは。


「遥ちゃん…
何かあった?
俺なんかに心配されたくないだろうけど」


そんな風に電話できりだした、長谷川くんだった。