“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】





凌の担任の先生の話と佐藤さんの要求。


そんなこと、あたしは誰にも言えなくて。


もちろん凌にも言えなくて、どうすることもできず、ただびくびくと毎日を過ごしていた。


学校で授業を聞いているときも。


文化祭の準備をしているときも。


もちろん、凌の腕にくるまれているときも。





話せば凌が遠くに言っちゃいそうで。


聞けば凌がいなくなっちゃいそうで。


だからと言って、あたしには凌を止める術もなく。


あたしにはどうすることもできなくて。


ただただ、何も聞かなかったフリをして、自分の気持ちにも蓋をして、ただただ毎日を過ごしていた。